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アル木のウロに出会った
見上げれば天辺は見えない程の苔むした巨木であった
ウロは、手を伸ばせば届くのに、
その肉眼で捉えることはできない暗闇に
私は一層強く惹かれた
その暗闇を確かめるかのように
自分自身をウロの中に置いてみた
この暗闇から零れ出る程の、いや飛び出る程の、
噴出するかのような命を注ぎたいと感じた
これは生命芽吹く新緑の時期
手にあるのは季節を先取って現れた
まさに深紅のように色付いた紅葉
ウロからの噴出を演出する皇帝アナナスも
鈍い紅に色付いたようだ
大樹に負けない強さを持たせる為には
真逆を同居させ、互いを引き立てることが重要である
同じ葉でも大小の幅を広げ、新しさと古さ、緑と赤 ..
フレッシュな深紅の紅葉と
皇帝アナナスを組み合わせる事で
歴史ある大樹にも負けない強さを表現する事ができた
そこには感じた事のない高揚感があった